元気な企業・組織の作り方 バックナンバー

○○さん、こんばんは。

こんな小噺をご存知でしょうか？

都会であくせく働くビジネスマンと
南の島の漁師の会話です。

漁師が聞きます。

「そんなに必死に働いて、
　貯めたお金で何をするの？」

ビジネスマンは答えます。

「引退したら昼寝しながら、
　のんびり魚釣りでもして暮らしたいからね」

「そうかい。僕はもうそうして暮らしているよ」

コロナ禍で私たちは立ち止まって、
これまでの生き方を見直す機会を得ました。

しかしながら数十年生きてきた私たちに、
その見直す方法が見つかりません。

日々の大きな変化への対応に追われていますから。

そんな時におススメなのが、
「遺書」を書く時間です。

普通は遺書を読む機会も無いですよね。

それが読めるのが「知覧特攻平和会館」です。

○○さんは、行かれた事はありますか？

国家に死を命じられ、
死んでいった若者たちの
数多くの遺書を見ると
慟哭せざるを得ない心情になります。

東日本大震災でも、
1月17日がその日であった阪神淡路大震災でも、
コロナでも交通事故でも
前触れなく命が奪われることがあります。

そんな場合は、この世に別れを告げる「遺書」も書けません。

私は今年から「遺書」を書き始めました。

これから毎年書き直し続けるつもりです。

「遺書」を書いてみると様々な発見があります。
形式も内容も自由ですが、手書きが良いようです。

私が「遺書」を書く目的は、一つしかありません。

今とこれからを「より良く生きる」為です。

もし、○○さんが南の島で釣りをして暮らしたいなら、
後回しにしない方が良いかもしれません。

誰一人として死を避けることはできません。
それが、明日なのか？数十年後かは分かりません。

○○さんが人生の終わりを意識して「遺書」を書く時には誰に向けて何を書くことになるのでしょう。

そして、これまで懸命に生きてきたご自分にはどんな言葉を掛けますか？


2021年1月ー3号

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